書籍

  ここでは、これまで影響を受けた本の中で選りすぐりのものをご紹介します。

 どれもこれも傑作ぞろいですので、是非お手に取ってみてください。

 そのうちカテゴリー分けしていきます。


◆ アルケミスト ー 夢を旅した少年

  Paulo Coelho (原著), 山川 紘矢 (翻訳), 山川 亜希子 (翻訳) 角川書店 (1997/02)

彼を待つ宝物が隠されているという夢を信じて、長い時間を共に過ごした羊たちを売り、

アフリカの砂漠を越えてピラミッドを目指す少年の物語。

途中、様々な人物と出会いながら夢を追う事の本当の意味を知っていきます。

物語の中の少年とメンターとしての錬金術師の会話が心に響きます。

 <錬金術師>

…なぜならば、心を黙らせる事は出来ないからだ。

たとえお前が心の言うことを聞かなかった振りをしても、それはお前の心の中に居て、

お前が人生や世界をどう考えているか、繰り返し続けるのだ。

お前は自分の心から、決して逃れることはできない。

だから、心が言わねばならないことを聞いた方がいい。そうすれば不意の反逆を恐れずに済む。

<少年>

なぜ、人の心は夢を追い続けろと言わないのですか?

<錬金術師>

それは心を最も苦しませることだからだ。

そして心は苦しみたくないのだ。


◆ 香乱記(1〜4)

   宮城谷 昌光 (著)新潮文庫(2006/03)

     

宮城谷昌光さんは主に中国の春秋戦国時代の群雄を題材にした時代小説を執筆されており、

私が大きく影響を受けた作家の1人です。

古代中国の英雄達の物語を通じて、

人間はいかに生きるべきかという骨太なテーマに取り組まれています。

その中でも特にお勧めしたいのがこの「香乱記」。

時代は秦の末期から楚漢戦争の頃、項羽と劉邦が活躍した時代です。

この時代、これまでは脇役であった斉の国(今の山東省)の王、田横(でんおう)に

焦点を当てた物語で、田横こそが真の英雄であると著者は断罪しています。

斉の国が劉邦の配下の韓信に騙され、滅びに向かう際、

最前線に立つ配下の武将(陶阪(とうはん)と田吸(でんきゅう))のやり取りです。

自分もこんな風に話題に上るような人でありたい。そう願います。

「明朝は、我が先陣が敵将の首を挙げましょう」

そう豪語した陶阪であるが、

ー ここが死に場所か。

という予感に染められている。

同じような予感を田吸が持っているが故に、二人だけの酒宴がある。

「項羽が勝とうが劉季(=劉邦のこと)が勝とうが、また嫌な世になる。

(中略)そういう世を見たくはない」

と田吸は珍しく激しい口調で言った。

陶阪は煮えた感情を冷ましつつ

「斉という国を、べつなところに建てれば良いではありませんか。

先王はあの世におられるし、相国(=田横のこと)もあとからくるでしょう。」

と談話に爽やかさを見せた。

けっきょく田吸と陶阪は田横が好きで、ここまで懸命に扶将してきたと言える。

「相国か……。男のなかの男よ……。」

急に田吸は涙を流した。季桐の悲しみを父として汲みとったということでもある。

翌朝、先陣を率いた陶阪は曹参の軍にぶつかって敗死し、田吸は灌嬰指揮下の騎兵に斬られた。


◆ 生きる技法

安冨 歩 (著)青灯社(2011/11)

『「助けてください」といえたとき、人は自立している』という帯が目を引きますが、エリートのロジックの危うさに警鐘を鳴らす『東大話法』シリーズや、新しい視点からの論語の解説でも活躍されている、哲学者の安富歩さんの著書です。

自身の母親との関係等も赤裸々に明かしつつ「自立する事とは多くの人に依存すること」との結論に達しています。

自立について、友だちについて、愛について、貨幣について、自由について、夢の実現について、自己嫌悪について、成長についてと8つの命題について深い考察が巡らされており、きっとあなたの視点も大きく変わる事になるであろう名著です。


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管理人:山田 亨 (Toru Yamada)

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米国CTI認定コーアクティブコーチ(CPCC)
The Leadership Circle プラクティショナー
NPO法人企業内コーチコミュニティ代表
TLCジャパンアソシエイツ
「まなゆい」ファシリテーター など

クライアントのロジックをたどりながら、そこに潜む発展を妨げる感情や思考のフレームを炙り出し、伸びやかな自己実現/リーダーシップの発揮を支援しています。

大阪府出身。元官僚。元アメフト部主将など

はじめての方は、まずはこちらをご参照ください。
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