若きリーダーとの対話から(その2)

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おはようございます。 心の参謀、コーチの山田です。   前回、母校のアメリカンフットボール部のリーダーとの 関わりの話を始めましたが、その続きです。   社員の意識付けやモチベーションづくりにも関連するお話かと思いますので、 是非、ご自身の文脈に引きつけてお読みください。   さて、前回お話ししたような厳しい状況の中、コーチングのテーマは 「次の戦いに向けてどのようにチームをモチベートしていくか」 ということでした。   リーダーの中にもいろいろアイデアもあり、 ・勝つ事で上位に入ることができれば来年のリーグ戦も下位チームからの対戦となる ・監督やコーチ、両親、学校関係者など自分たちを支えてくれている人達のためにも 勝たなければならない とかいった話が出てきました。   勝たなければならない… でも、すでに目標達成は絶望的…   そんな状況の中ではこれらの話はチーム全体にとても響くとは思えません。 本人もそう感じている様子でした。  
  コーチングって質問ばかりしているようなイメージですが、 実践の場はそんな事はありません。 意図を持って関わる中で、視点が広がるように本人の許可を得て情報提供をしたりもします。   この局面では「勝たなければならない」という視野が狭まっている状況が見て取れたので、 私はこのような考え方の情報提供をしました。   (ここから)   目標については実は「to doの目標」と「to beの目標」の2種類がある。 「to doの目標」とは「自分たちは何を成し遂げるか」、 「to beの目標」とは「自分たちはどう在るか」という意味。   世の中の人が目標設定で苦しむのは「to doの目標」のみしか見えていないから。   「to doの目標」と「to beの目標」には一つ大きな違いがあって、 「to doの目標」は相手のある話だけど、「to beの目標」は完全に自分だけの世界の話。   言い換えると、「to doの目標」は自分がどれだけ頑張っても 世の中の情勢が変化したり、相手の力が上回ったりすると叶えられない事がある。 でも「to beの目標」は完全に自分がコントロールできる目標。   あなたのチームに目をやると、残念ながら相手の力が上回り 「to doの目標」は達成できなかった。 でも「to beの目標」を体現できる機会はまだある。   あなたたちは、春の段階でチームのスローガンや行動規範を決めてやってきたではないか。 それらがまさに「to beの目標」だろう。   自分たちが「どう在るか」ということは自分たち自身でコントロールできる事。 結果はあくまで結果であり、自分たちが「どう在るか」を追求した上で得られるもの。   あなた達は目先の戦いをどう勝つかに焦点が固定されて、 自分たちが春に定めた「to beの目標」を忘れては居ないか?   もっというと、 シーズンを通じてあなた達はどれほどスローガンや行動規範を大事に出来ただろうか? 何回か話題にも上げさせてもらったが、本当に大事に出来ただろうか?   そういう自分との戦いに負け続けた結果、今の成績が在るのであれば、 これほど悔しい事は無いのではないか?   今、僕たちはこのチームでもう一試合戦える権利を持っている。   自分たちが「どう在るか」の目標を達成する、 すなわち、春に掲げたスローガンや行動規範を体現する舞台が もう一試合残されているということは本当に素晴らしい事ではないか?   この事をあなた達は幸せに思わなければならない。   (ここまで)   このお話を聞いて若きリーダーは視点を新たにされ、 再びチームを勇気づけるイメージを持ったようでした。   そして、自分たちが次の最終戦で「どう在るか」を体現する事が、 次のシーズンにも繋がっていく、すなわち、次の試合からすでに次のシーズンは始まっている。 そんな事に腹落ちされ、再びグラウンドに向かっていかれました。   結果は今週末に出ます。 どんな結果が出ようとも彼らに取って大きな意味のある試合になる事を確信しています。   ビジネスでもそうですが、人が戦うためには「意味付け」が必要です。 自分が戦う意味が定まったとき、人は大きな力を発揮します。   そして、そのためにはリーダー自身が自分がリーダーである意味付けを しっかりできていないといけません。   きれいごとだといわれるかもしれませんが、最終的に生き残る事が出来る人は、 このどうしようもない世界の中で、ぬかるみに足を取られながらも、 空を見上げて星を見据える事が出来る人です。   次稿では、そんな話をまた別の角度からお伝えしたいと思います。 よろしかったらコメントや感想をお待ちしています。 お読みいただきありがとうございました。  
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管理人:山田 亨 (Toru Yamada)

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米国CTI認定コーアクティブコーチ(CPCC)
The Leadership Circle プラクティショナー
NPO法人企業内コーチコミュニティ代表
TLCジャパンアソシエイツ
「まなゆい」ファシリテーター など

クライアントのロジックをたどりながら、そこに潜む発展を妨げる感情や思考のフレームを炙り出し、伸びやかな自己実現/リーダーシップの発揮を支援しています。

大阪府出身。元官僚。元アメフト部主将など

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